けまんがい 懈慢界 ¬菩薩処胎経¼ に説かれる世界。 懈慢国ともいい、 略して懈慢ともいう。 閻浮提を去ること西方十二億那由他にあるといい、 ここに生れたものは阿弥陀仏の国に生れることができないと説かれる。 懐感雑修のものは懈慢国に生れ、 専修のものは極楽国に生れるという。 親鸞は、 本願を疑いつつ、 浄土往生を願う自力のもの (第十九・二十願の行者) が往生する方便化土の異名とする。 →化身土報化二土七補註2