しゅりょうごんぎょう 首楞厳経 ❶◎ ¬首楞厳三昧経¼ のこと。 2巻。 後秦の鳩摩羅什訳。 首楞厳は梵語シューランガマ (śūraṃgama) の音訳で、 健相・健行などと意訳する。 堅意菩薩が菩提をすみやかに得る法を尋ねたのに対して、 釈尊が首楞厳三昧を説き、 また、 舎利弗が魔境を遠離する道を尋ねたのに対して、 釈尊が自ら魔境を現わしてこれを退治する法を説いたもの。 ❷◎ ¬大仏頂如来密因修証了義諸菩薩万行首楞厳経¼ のこと。 10巻。 唐の般刺蜜帝訳。 中国撰述の経典ともいわれる。 第5巻に二十五聖の円通が説かれているが、 その中の第二十四に大勢至菩薩の念仏円通が説き明かされている。 親鸞は 「化身土巻△」 で修行と魔障との関係を示すために引用している。