じしゅう 時宗 時衆・遊ゆ行ぎょう宗ともいう。 一遍によって開かれた浄土教の一宗。 西山せいざん流から出た一派で、 平生を臨終と心得てすべてを捨てて称名念仏することを旨とする。 称名念仏しながら全国を集団で遊行し、 鎌倉時代から室町時代にかけて隆盛した。 ¬改邪がいじゃ鈔しょう¼ 第3条には 「当世都鄙に流布して遁世者と号するは、 多分、 一遍房・他阿弥陀仏等の門人をいふか」 などとあって、 時宗の風儀の影響を受けた門徒たちを批判している。 →裳無衣。