じっさい 実際 真実の際限 (究極のところ) の意で、 相対的差別を超えた真如のこと。 涅槃の異名。 ¬往生要集¼ には 「この定を行ずるものは、 過去の仏の実際の海のなかに住す」 とある。 また身心ともに完全に無に帰する小乗の無余涅槃をいうこともあり、 ¬論註¼ に 「声聞は実際をもつて証とす」 (真仏土巻引文) などとある。