じんでんくおんごう 塵点久遠劫 無限の過去のこと。 塵点とは塵点劫のことで、 久遠劫というはかりしれない時間を譬喩で表した語。 ¬浄土和讃¼ に 「塵点久遠劫よりも ひさしき仏とみえたまふ」 とあり、 ¬法華ほけ経きょう¼ 化け城じょう喩ゆ品ぼんの三千塵点劫の説に基づいて、 「国宝本」 左訓には 「一大三千界を墨にして、 この墨を筆の先にちとつけて、 国一つにちとつけ、 国一つにちとつけて、 つけつくして、 この塵の数をかずへつもりたるを塵点久遠劫といふなり」 とある。 →十劫久遠。