いちねんおうじょう 一念往生 ❶信の一念に浄土往生けつじょうすること。 ¬龍舒浄土文¼ には 「一念往生、 便ち弥勒に同じ」 (信巻引文) とある。 →一念業成便同弥勒。 ❷一声の称名念仏に往生決定の業因円満していること。 ❸一念義の教説のこと。 浄土往生信心ひとつで決定する、 または一声の称名で決定するとして、 その後の称名を軽視する教えをいう。 ¬一多文意¼ には 「浄土真宗のならひには、 念仏往生と申すなり、 まつたく一念往生・他念往生と申すことなし」 とある。 →一念多念