いちみのあんじん 一味の安心 他力信心は人によって異なるものではないことをいう。 衆生みずからが起こす信心であれば、 浅深・勝劣などの違いがでるが、 他力の信心は如来よりふりむけ与えられるものであるから、 あらゆるものにおいて同一・平等である。 ¬御一代記聞書¼ 第268条には 「梅干のことをいへば、 みな人の口一同に酸し。 一味の安心はかやうにあるべきなり。 同一念仏無別道故の心にて候ひつるやうにおぼえ候ふ」 とある。