ひょうじょうねんか 氷上燃火 ¬論註△¼ に出る喩え。 往生を実体的な生としか認識できない下品下生の凡夫であっても、 名号のはたらきにより往生すれば、 浄土の徳によって見生の惑 (実の生があるととらわれる心) が消えて無生の智慧へと転じられていくことを、 氷の上で燃えている火が、 氷を水にかえるとともに、 その溶けた水によって自身も消えてしまうことに喩えていう。