ひっしめつどのがん 必至滅度の願 阿弥陀仏四十八願の中、 第十一願のこと。 ¬大経¼ 第十一願文には 「たとひわれ仏を得たらんに、 国中の人天、 定聚に住し、 かならず滅度に至らずは、 正覚を取らじ」 と説かれている。 親鸞は 「証巻」 冒頭にこの願名を標し、 さらに第十一願について 「つつしんで真実の証を顕さば、 すなはちこれ利他円満の妙位、 無上涅槃の極果なり。 すなはちこれ必至滅度の願より出でたり。 また証大涅槃の願と名づくるなり」 と述べており、 このほか ¬浄土文類聚鈔¼ には 「往相証果の願」 という願名も用いている。