はちまんしせんのほうもん 八万四千の法門 八万四千とは数が多いことの意で、 仏の説いた教法全体をいう。 親鸞はこれを本願の法以外の自力方便の教えの意ととらえ、 他力真実の教えである第十八願名号法とは区別して捉えた。 「化身土巻」 には 「門余といふはすなはち八万四千の仮門なり、 余はすなはち本願一乗海なり」、 ¬一多文意¼ には 「おほよそ八万四千の法門は、 みなこれ浄土の方便の善なり。 これを要門といふ、 これを仮門となづけたり」 とある。