えんにゅう 円融 それぞれのものが、 その立場を保持しながら完全に一体となって、 互いに融けあいさまたげがないこと。 元来は、 天台宗・華厳宗の教説であるが、 親鸞はあらゆる徳がまどかに満ちそなわっているという意に用い、 真宗の教法、 本願名号真実信心を讃える語とする。 ¬一多文意¼ には 「円融と申すは、 よろづの功徳善根みちみちて、 かくることなし、 自在なるこころなり」 とあり、 「総序¼ には名号のことを 「円融無礙の嘉号」 という。