ぼうしょう 傍正 ❶仏の救いの正しきめあてと、 傍らのもの。 すなわち主たる正機と、 従たる傍機のこと。 ¬愚禿鈔¼ には 「また傍正ありとは、 一には菩薩、 [大小] 二には縁覚、 三には声聞・辟支等、 浄土の傍機なり。 四には天、 五には人等なり。 浄土の正機なり」 とある。 ❷浄土に往生するための行業のうち、 念仏を正、 諸行を傍とする見方。 ¬選択集¼ に 「後の義はすなはちこれ傍正のために説く。 いはく念仏・諸行の二門を説くといへども、 念仏をもつて正となし、 諸行をもつて傍となす」 とある。