ぼんのう 煩悩 梵語クレーシャ (kleśa) の意訳。 惑とも意訳する。 身心を煩わせ、 悩ませる精神作用の総称。 ¬唯信鈔文意¼ には 「煩は身をわづらはす、 悩はこころをなやます」 とある。 衆生はこうした煩悩によって業を起こし、 苦報を受けて迷界に流転する。 そのため、 煩悩を滅したさとりの境地にいたることが仏教の究極的な実践目的とされる。 →三毒、 根本煩悩。