べんちょう 弁長 (1162-1238) 聖光房弁長のこと。 字は弁阿。 鎮西上人・つく上人などともいう。 浄土宗鎮西派の派祖。 7歳で出家得度し、 当初天代の学を修め比叡山で観叡、 証真などに師事したが、 36歳の時、 法然帰依して専修念仏の門に入ったといわれる。 特に北九州を中心として念仏をひろめた。 著書に ¬末代念仏授手印¼ 1巻、 ¬徹選択本願念仏集¼ 2巻などがある。 なお、 ¬口伝鈔¼ 第9条には、 親鸞が弁長を法然のもとに導いたとあるが、 年代が合わない。