(11月19日)

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昨日は晴れて明るく、ガラス戸の内から見ているかぎり暖かそうなのに、風のすごい日でした。

車で走っていて突風にあおられると、今は以前のワンボックスではなくて風の影響は少なそうな平べったい車にしているのですが、それでもかなり横に流されました。前を走っているトラックなど、後ろから見てわかるほど突然「傾く」ことがあって、ちょっと追い抜こうという気にはなれませんでした。

それだけに枯れ葉の舞うのはみごとでした。

台風のようにいつも強い風が吹いているわけではなくて、空気は冷たくても晴れて静かな中を、局所的に突風が吹くのです。ですから、並んで立っている植木の一本だけから枯れ葉が突然ふわっと(?)舞い上がってそのまま空へ昇っていったり、道に散っている落ち葉が斜めに一筋、赤・黄まだらの透明なカーペットを巻き取るかのようにくるくると転がっていったりと、日頃ではありえないような光景にあちこちで出会い、何度も息をのみました。

Who has seen the wind? (だれが風を見たの)

わたしは何を見ていたのだろう。風? 落ち葉の舞い? それともわたしの心?

わたしたち凡夫に、自分がそこに包み込まれているおおきないのちを見通すことはできません。その局所的な働きであるお慈悲にしても、せいぜい自分に都合がよいものをありがたがるのが精一杯で、ここにあるわたしの目玉に縛りつけられ、ここでしこるわたしの心のくらさのままに、いのちにさからうばかりです。

合掌。

文頭