ざんぎ 慚愧 を恥じること。 慚と愧とに分けて種々に解釈する。 ¬涅槃経¼ (信巻引文) には三義を挙げている。 ①慚は自ら罪をつくらないこと、 愧は他人に罪をつくらせないようにすること、 ②慚は心に自らの罪を恥じること、 愧は他人に自らの罪を告白して恥じ、 そのゆるしを請うこと、 ③慚は人に恥じ、 愧は天に恥じることの三。 なお、 慚は他人の徳を敬い、 愧は自らの罪をおそれ恥じることとする解釈もある。