しょじんほんがいしゅう 諸神本懐集 1巻または2巻。 存覚の著。 元亨4年 (1324) 存覚35歳のとき、 了源の求めによって当時流布していた本を添削して成立したとされる。 本地垂迹説を受け入れつつ、 神祇に対する立場を明らかにしようとしたもの。 神祇について、 仏・菩薩の垂迹である権社の霊神と、 死霊などたたりをなし悪道に導く実社の邪神とに分類し、 権社の諸神の本懐は念仏を勧めることにあると説く。 古写本には本願寺派本願寺蔵室町末期書写本、 兵庫県毫摂寺蔵室町中期書写本、 大阪府光徳寺蔵室町中期書写本などがある。