そくしょう 即生 (生没年未詳) ¬御消息¼ 第36通に 「そくしやうばう」 と見える人物で、 漢字で記せば 「即生房」 かと考えられている。 この御消息は親鸞の遺言状ともいわれ、 即生房の生活を常陸国の門徒たちで援助するよう依頼するものであることから、 即生房は親鸞に近しい人物と推測されている。 弘安5年 (1282) 11月14日付覚恵宛の順信 (信海) 書状にもその名が見え、 順信のもとに身を寄せ、 この頃に没したとみられる。 「日野一流系図」 などに出る範意と同一人物であると見る説もある。