しちかじょうきしょうもん 七箇条起請文 「七箇条制誡」 「七箇条の御起請文」 などともいう。 元久元年 (1204) 比叡山延暦寺専修念仏ちょうの訴えに対して、 法然とその門弟が言行をただすことを誓って連署した7カ条からなる起請文。 京都市の二尊院に原本が所蔵されており、 親鸞も 「僧綽空」 の名で署名している。 内容は①天台真言の教説を破したり、 諸仏・菩薩をそしったりしないこと、 ②無智の身で有智の人とじょうろんしないこと、 ③別解・別行の人に対して、 その行業を捨てよと説いたりしないこと、 ④念仏門には戒行がなく造悪を恐れないなどと主張しないこと、 ⑤ことごとに私義をとなえないこと、 ⑥痴鈍の身をもって道俗きょうしないこと、 ⑦邪法を正法と称して説いたり、 偽って師説と称したりしないこと、 である。