しえ 四依 よりどころとなる4種類をいう。 ❶法四依。 よりどころとすべき4種の法のこと。 ①依法不依人。 教えをよりどころとし、 説く人によらない。 ②依義不依語。 教えの内容をよりどころとして、 言葉によらない。 ③依智不依識。 真実智慧 (さとり) をよりどころとして、 人間の分別によらない。 ④依了義経不依不了義経。 真理を完全に説き明かした了義経をよりどころとして、 不了義の経によらない。 ¬大智度論¼ の説で、 親鸞はこれを 「化身土巻」 に引用している。 ❷人四依。 よりどころとすべき4種の人のこと。 諸説あるが、 智顗ちぎの ¬法華玄義¼ では、 ①五品・六根を初依、 ②十住を第二依、 ③十行十回向を第三依、 ④十地等覚を第四依とする。 親鸞は浄土真宗祖師を指して 「四依弘経の大士」 と述べている。