しぼる 四暴流 四流ともいう。 暴流は梵語オーガ (ogha) の意訳。 迷いの因である煩悩は一切の善を押し流すので暴流といい、 これに4種をあげたもの。 ①欲暴流 (欲界五欲の境に執着しゅうじゃくして起る煩悩)、 ②有暴流 (色界しきかい色界しきかいにおける見惑修惑)、 ③見暴流 (三界の見惑すなわち誤った見解)、 ④無明暴流 (四諦などに対する無智) の四。 「玄義分」 に 「横に四流を超断せよ」 (信巻引文) とあり、 親鸞は 「四流とはすなはち四暴流なり。 また生老病死なり」 と述べ、 迷いの果である生・老・病・死を含めて解釈している。