さんしん〔三心〕 ❶『大経』の三心。 第十八願に誓われた至心・信楽・欲生。 三信ともいう。 この三心は、 すべて信楽の一心に摂まる。 →ししん〔至心ˇ❶、 →しんぎょう〔信楽ˇ、 →よくしょう〔欲生ˇ❶。 ❷『観経』に説く浄土往生に必要な三種の心。 至誠心・深心・回向発願心。 浄土真宗では、 この三心について顕説けんぜつ隠彰おんしょうの両義を立て、 顕の義では自利、 自力の三心 (諸善万行を修めて往生しようとする者の起す心) であるが、 隠の義では利他、 他力の三心であり、『大経』第十八願の三心と同一である (至誠心=至心、 深心=信楽、 回向発願心=欲生) とする。 →しじょうしん〔至誠心ˇ、 じんしん〔深心ˇ、 えこうほつがんしん〔回向発願心ˇ❶、 補註11、 七補註7。 ❸『論註』や『安楽集』であらわされた信心の三相 (三信) で、 じゅんいつ相続そうぞく三不信さんぷしんに対する。 ①淳心じゅんしん。 淳厚、 淳朴でかざりけのない心。 信心の純朴さをあらわす。 ②一心いっしんけつじょうして疑いのない心。 ③相続心そうぞくしん。 自力の思いをまじえず、 ただ阿弥陀仏の救いを念ずる信が相続すること。 →七補註7