さんごうあんじん 三業安心 三業帰命ともいう。 身・口・意の三業帰命のすがたをあらわさなければならないとする理解。 衆生の三業の所作を往生成仏けつじょうに関与させる自力的な説で、 三業惑乱の際に願生帰命とともに論争の主題となり、 異安心と判じられた。 三業安心的傾向は当初は本願寺派学林の伝統とされ、 第2代のう知空に既にみられ、 第6代能化功存の ¬願生帰命弁¼ において大成されたとされる。 無帰命安心を批判し帰命の意義を強調しようとするあまり、 異安心化したものといわれる。