ろ 漏 梵語アースラヴァ (āsrava) の意訳。 もれ出るもの、 けがれの意。 煩悩の異名。 煩悩のけがれのない清浄な状態を無漏という。 これに対して煩悩のけがれのある状態を有漏という。 ¬涅槃経¼ には 「心もし有漏なるを名づけて不浄といふ。 仏心は無漏なるがゆゑに大浄と名づく。 大浄をもつてのゆゑに大涅槃と名づく」 (真仏土巻引文) と説かれている。