りっきょうかいしゅう 立教開宗 独自の教義を立てて一宗を開くという意。 一般的に立教開宗には、 宗の名、 教えの根拠となる聖教、 教相判釈、 師資相承を明示する必要があるとされ、 祖師の教義などに基づいて後世、 各宗それぞれに定められている。 浄土真宗における立教開宗は、 親鸞が ¬教行信証¼ を撰述し、 ¬大経¼ の教説にもとづいて往相・還相の二回向を骨子とする教義体系をあきらかにしたことによるとされる。 真宗諸派では、 ¬教行信証¼ を立教開宗の根本聖典とし、 「化身土巻△」 に示されている元仁元年 (1224) をその撰述の年とみて、 これを立教開宗の年と定めている。 →浄土宗。