れんにょしょうにんごいちだいきききがき 蓮如上人御一代記聞書 2巻。 主として蓮如の一代 (一生涯) の法語や訓誡などが収録された言行録で、 さらに蓮如ならびに実如に関係する人々の言動なども記録されている。 内容については、 真宗教義、 倫理、 生活、 儀礼などに至るまで、 故実や多くの人物の動静によって、 懇切に興味深く記し、 全体として他力信心を得ることの重要性を強調している。 誰にでも分りやすく、 簡潔に浄土真宗の肝要を述べることに努めた蓮如の態度が、 もっともよくあらわれているものであり、 念仏者としての生活の規範を知り、 座右に置いて反省の資とすべき聖教しょうぎょうとして、 広く人々に親しまれている。