らく 楽 ❶たのしみのこと、 こころよいこと。 ¬論註△¼ には外楽・内楽・法楽楽の3種の楽が説かれる。 外楽は色・声・香・味・触の外境によって起こる楽。 内楽は内なる意識によって起こる楽。 法楽楽は無漏の智慧より生ずる楽で、 説法等の音声を聞く楽しみ。 極楽の楽はこの法楽楽にあたり、 相対的な苦楽を超えた無苦無楽の境地をあらわす。 ❷みやこのこと。 「楽」 と 「洛」 とが同音の文字であることによる。 「正信偈」 には 「すみやかに寂静無為の楽に入ることは、 かならず信心をもつて能入とすといへり」 とある。