にしょう 二障 ❶煩悩障と所知障。 さとりを得るための障げとなる煩悩 (煩悩障) と、 真実を知る智慧の完成をさまたげるはたらき (所知障) のこと。 ❷人法二障のこと。 人・法二つの我見の障り。 人について実体的な自我があると執着する障りと、 すべての存在 (法) について固定的な実体があると執着する障り。 ¬般舟讃¼ には 「人法二障ならべて除かしめたまふ」 とある。 ❸正習二障のこと。 ❹内障と外障。 内障とは仏道修行者の内部から生じる障り、 外障とは仏道修行者の外部からくる障りをいう。 ¬正信偈大意¼ には 「外障といふは、 山河大地・雲霧煙霞等なり。 内障といふは、 貪・瞋・痴・慢等なり」 とある。