にじゅうくしゅしょうごん 二十九種荘厳 天親てんじんの ¬浄土論¼ に説かれる浄土のうるわしい相で、 国土荘厳十七種・仏荘厳八種・菩薩荘厳四種の二十九種の荘厳のこと。 ¬浄土論¼ には、 国土荘厳について清浄功徳量功徳性功徳形相功徳種々事功徳妙色功徳触功徳三種功徳雨功徳光明功徳妙声みょうしょう功徳主功徳眷属けんぞく功徳受用功徳無諸難功徳大義門功徳一切所求満足功徳の十七種、 仏荘厳について座功徳身業功徳口業功徳心業功徳大衆功徳上首功徳主功徳不虚作住持功徳の八種が示されている。 菩薩荘厳については個々の荘厳の名称が付されていないが、 後世に付された名称として不動而至功徳・一念遍至功徳・無相供養功徳・示法如仏功徳の四種がある。 また、 これらについて国土荘厳を器世間清浄、 仏・菩薩荘厳を衆生世間清浄と名づけ、 二種清浄としている。 →広略相入