くぼんゆいぼん 九品唯凡 ¬観経¼ に説かれる九品の機類はみな凡夫であるということ。 聖道諸師は、 上品上生・上品中生・上品下生の三を大乘の行を修めた聖者、 中品上生・中品中生の二は小乗の行を修めた聖者、 中品下生は世善を積んだ聖者、 下品上生・下品中生・下品下生の三は大乘の行を学び始めたばかりの凡夫であると解釈する。 これに対し善導は 「玄義分△」 において、 上品上生。上品中生・上品下生の三を大乘の教えに遇った凡夫、 中品上生・中品中生の二は小乗の教えに遇った凡夫、 中品下生は世善に遇った凡夫、 下品上生・下品中生・下品下生の三は悪に遇った凡夫と、 いずれも凡夫であると解釈した。 →古今楷定。