けんぜんしょうじん 賢善精進 かしこく善いふるまいにつとめはげむこと。 正しい行いの義。 「信巻」 に引用される 「散善義」 の文には 「外に賢善精進の相を現ずることを得ざれ、 内に虚仮を懐いて」 とあり、 親鸞は 「賢善精進の相」 を 「賢者や善人らしくつとめ励むすがた」 の意とし、 内心が虚仮であるにもかかわらず、 外面に賢善精進の相を現わして自己をかざることを誡めている。 なお、 ¬愚禿鈔¼ に 「賢者の信は、 内は賢にして外は愚なり。 愚禿が心は、 内は愚にして外は賢なり」 とあるのは、 「散善義」 とその文を解釈した ¬せんじゃくしゅう¼ の 「外は内に対する辞なり。 いはく外相と内心と不調の意なり。 すなはちこれ外は智、 内は愚なり。 賢といふは愚に対する言なり」 の文によったものである。 →至誠心