けんぽうじゅうしちじょう 憲法十七条 聖徳太子の政治理念・政治哲学が表明されたもの。 ¬十七条憲法¼ ともいう。 その内容は、 たとえば 「和らかなるをもつて貴しとなし」 (第1条)、 「篤く三法を敬ふ。 三宝は仏・法・僧なり」 (第2条)、 「われかならず聖なるにあらず、 かれかならず愚かなるにあらず。 ともにこれ凡夫ならくのみ」 (第10条) など、 仏教理念を根本としたものである。
本書はもともと独立したものではなく、 ¬日本書紀¼ 巻22に収められているもので、 推古天皇12年 (604) 4月の条下に記されている。 すなわち 「夏四月丙寅朔戊辰 皇太子親肇作憲法十七条」 とあるように、 4月3日をもって聖徳太子が自ら著したと伝えられている。