かしょう 和尚 梵語ウパードヤーヤ (upādyāya) の俗語形の音訳。 親教師と意訳する。 受戒のための師となる者。 また日々親近して教えを受けるべき師を指す場合もある。 後には高僧への敬称となった。 宗派によって読み方や表記に相違があり、 天台宗では 「かしょう」、 法相宗律宗真言宗では 「わじょう」、 禅宗では 「おしょう」 と読まれる。 また、 律宗・真言宗では 「和上」 と書かれる。 浄土真宗においては、 たとえば ¬高僧和讃¼ に 「源信和尚ののたまはく」 とあり、 「国宝本」 「文明本左訓には 「くわしやう」 とある。 また 「和上」 と記して 「わじょう」 と読み、 高位の学階を有する人への敬称とすることがある。