ゆいきょうぎょう 遺教経 ¬仏垂般涅槃略説教誡経¼ のこと。 1巻。 後秦の鳩摩羅什訳。 釈尊入滅に際して、 弟子たちに最後の説法をなした情景を説いている。 釈尊は、 諸弟子のために最後の教えとして法身常住、 世間の無常を説き、 をたもち努力して早く解脱を得、 智慧光明によって無明の闇を除くべきことを教えている。 なお、 ¬末法灯明記¼ (化身土巻引文) にその名が見えるが、 これは ¬法苑ほうおん珠林じゅりん¼ 巻91に引用される ¬遺教法律¼ を指すともいわれる。