じょう 乗 ❶梵語ヤーナ (yāna) の意訳。 衍と音訳する。 教法・教えの意。 教えは衆生を迷いの世界からさとりの世界へ運びわたすものであるから乗物に喩えられている。 ❷乗ずるの意。 すべてまかせること。 「玄義分」 には 「みな阿弥陀仏の大願業力に乗じて」 とあり、 親鸞はこれを 「行巻」 に引用して 「乗の字、 駕なり、 勝なり、 登なり、 守なり、 覆なり」 と註を施している。