いっぺん 一遍 (1239-1289) 鎌倉時代の僧。 諱は智真。 時宗の開祖。 円照大師、 遊ゆ行ぎょう上人とも呼ばれる。 伊予国の豪族河野通広みちひろの子で、 出家して聖しょう達だつ (証空の弟子) に師事した。 文永11年 (1274)、 熊野に100カ日参篭して、 夢告を得、 自ら一遍と号して時宗を開き、 以後全国を遊行して念仏弘ぐ通ずうに努めた。