ふんだりけ 分(芬)陀利華 分陀利は梵語プンダリーカ (puṇḍarīka) の音訳。 邠陀利とも音訳する。 白蓮華のこと。 蓮華の中で最も高貴なものとされ、 仏や真実の教法の喩えとして用いられる。 ¬観経¼ には 「もし念仏するものは、 まさに知るべし、 この人はこれ人中の分陀利華なり」 と説かれている。 親鸞は ¬一多文意¼ において 「これは如来のみことに、 分陀利華を念仏の人にたとへたまへるなり」 と解釈し、 また、 「正信偈」 には 「如来の弘誓願を聞信すれば、 仏、 広大勝解のひととのたまへり。 この人を分陀利華と名づく」 と述べて、 真実信心を得た念仏の行者を讃嘆する語としている。 →蓮華、 真仏弟子、 正定聚、 五種の嘉誉、 補註6。