ふぎじゅうし 不宜住此 ここにとどまってはいけないという意。 ¬観経¼ に出る語で 「よろしくここに住すべからず」 と説かれている。 このうち 「住すべからず」 という語の主語が明示されていないため、 月光と耆婆が阿あ闍じゃ世せ王のもとを去ろうとする言葉と見る説と、 実母を殺害しようとする王に城から立ち去ることを求める言葉と見る説とがある。 ¬浄土和讃¼ に 「不宜住此と奏してぞ 闍王の逆心いさめける」 とある。