ひののりつな 日野範綱 (生没年未詳) 親鸞の伯父。 後白河院に仕え、 式部大輔、 兵庫頭、 若狹守などを歴任し、 建久3年 (1192) に後白河院が亡くなると出家し観真と名乗った。 また、 弟日野有範が隠棲すると、 その子親鸞、 兼有、 行兼を猶子として養育した。 ¬御伝鈔¼ 上巻第1段△によれば、 養和元年 (1181)、 9歳の親鸞を慈円のもとに導き、 その出家に立ち会ったという。