はっそう 八相 八相成道・八相示現・八相化儀ともいう。 仏が衆生救済のためにこの世に現れ、 その一生涯に示す8種の相のこと。 その内容には諸説があるが、 ¬大経¼ では次の八をあげる。 ①受胎 (兜率天から降りて母胎に宿る)、 ②出生 (右脇から出生する)、 ③処宮 (宮殿で世俗の生活を営む)、 ④出家 (老病死の無常を感じて王宮を出る)、 ⑤降魔 (菩提樹下で悪魔を降伏する)、 ⑥成道 (正覚を開く)、 ⑦転法輪 (法を説き教きょう化けをする)、 ⑧入涅槃 (沙羅樹の下で滅度に入る)。