はじゃけんしょうしょう 破邪顕正鈔 3巻。 存覚の著。 専修念仏への批判に対し、 浄土真宗の立場を明らかにしたもの。 朝廷に対する上申状の形式をとり、 念仏への批判を17カ条挙げて一つ一つに反論を加えている。 元亨4年 (1324) 存覚35歳のとき、 了源の求めによって著されたもので、 嘉暦3年 (1328) には同じく了源の求めで漢文化されている。 古写本にりゅうこく大学蔵存如書写本、 兵庫県ごうしょう寺蔵乗専書写本 (上巻)、 本願寺派本願寺蔵実如書写本、 京都府常楽寺蔵享禄3年書写本などがある。