ぐとく 愚禿 親鸞の流罪以後の自称。 愚は無智愚悪の意、 禿は剃髪もせず結髪もしないさまをいう。 すなわち非僧非俗のわが身を無智愚悪の禿人であるとする親鸞の宗教的態度を表明する語。 「化身土巻」 には 「すでに僧にあらず俗にあらず。 このゆゑに禿の字をもつて姓とす」 とある。