ごっしき 業識 過去世の業によってうける識別作用のこと。 「序分義」 に 「すでに身を受けんと欲するに、 みづからの業識をもつて内因となし、 父母の精血をもつて外縁となして」 とあるのは、 父母の和合によって母体に宿る個人 (子) の主体である識別作用をいう。 「行巻」 には 「信心の業識にあらずは光明土に到ることなし。 真実信の業識、 これすなはち内因とす」 とあり、 信心を業識に喩えている。