ごばんのそうたい 五番の相対 ¬選択集△¼ に正行と雑行とを比べ、 その得失に5種を挙げたもの。 五番の得失ともいう。 ①親疎対 (正行は阿弥陀仏に親しく、 雑行は阿弥陀仏に疎遠であること)、 ②近遠対 (正行は阿弥陀仏に近づき、 雑行は阿弥陀仏から遠ざかること)、 ③有間無間対 (阿弥陀仏を憶念することについて、 正行は間断することがなく、 雑行は間断してしまうこと)、 ④回向不回向対 (正行は往生の因としての回向を用いる必要がなく、 雑行は回向を用いなければならないこと)、 ⑤純雑対 (正行は純正な往生行であり、 雑行は邪雑な行であること) の五。