げんちゅうじ 玄中寺 曇鸞・道どう綽しゃく・善導のゆかりの寺。 中国山西省交城県石壁山の南にある。 曇鸞は并へい州しゅうの寺 (一説に大巌寺) を出てこの寺に移って浄業を修め、 梁の武帝、 東魏の孝静帝の帰依を受けた。 隋の大業年間 (605-616)、 道綽はこの寺にたつ曇鸞の碑文を読んで浄土教に帰し、 この地に浄土九品道場を開いた。 また、 善導もこの寺に道綽を訪ねてその門に投じ、 以後数年間教きょう化けを受けた。 現在は永寧えいねい禅ぜん寺じという。