がつあいざんまい 月愛三昧 釈尊が阿あ闍じゃ世せの身心の苦悩を除くために入った三昧の名。 きよらかな月の光が青しょう蓮れん花げを開花させ、 また夜道を行く人を照らし歓かん喜ぎを与えるように、 仏がこの三昧に入れば、 衆生の煩悩を除いて善心を増長させ、 迷いの世界にあって、 さとりの道を求める行者に歓喜を与えるという。 ¬涅槃経¼ に 「世尊大悲導師、 阿闍世王のために月愛三昧に入れり」 (信巻引文) と説かれている。