がんじょうじ 願成寺 加賀国荻生にあった寺院。 その始まりは、 手取川上流の加賀国花山 (現在の石川県白山市) にあった天台宗寺院とも、 常陸国柿岡 (現在の茨城県石岡市) に創建された寺院とも伝えられる。 応永26年 (1419) に本願寺6代巧如から ¬御絵伝¼ を授与されている。 また本願寺7代存如からは秘事法門について教誡を受けた。 ¬御一代記聞書¼ 第214条△には、 蓮如がこの寺に住していた蓮智を呼び寄せ、 仏法について話して聞かせたことが記されている。 本願寺の東西分派に伴い、 本願寺派と大谷派に分かれ、 それぞれ荻生から移転した。