べつじい 別時意 別時意趣の略。 遠い未来 (別時) に得る利り益やくを即時に得られるかのように説くこと。 ¬摂しょう大だい乗じょう論ろん¼ に説かれる四意趣 (仏の四種類の方便説。 平等・別時・別義・衆しゅ生じょう楽ぎょう欲よく) の一。 摂論宗の学徒は ¬観経¼ の念仏往生を別時意趣とし、 念仏は単に仏縁を結ばせるだけの往生の遠因にすぎないと主張した。 →別時意会通。