あんじん 安心 心を一処に安置して不動なこと。 安定した心のこと。 ❶善導が示した安心・ぎょうごうの一。 ¬礼讃¼ では、 願生信心を確立することとし、 その相を ¬観経¼ の至誠心深心回向発願心三心によって示した。 →七補註7。 ❷真実信心の異称。 蓮如はこの意で 「安心」 の語を御文章に多用し、 本願寺派ではこの用法が現在まで用いられている。 また、 ¬御文章¼ 2帖目第7通では 「安心」 を 「やすきこころ」 と読み、 他力の信心の取りやすく得やすいことを表す意とする解釈も示している。 →補註11