吠える (1月17日)

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家の「かのん(雑種の雌犬、鹿野かの+のんきの意)」が、夜、吠えます。

親ばか(?)ながら賢い子でむやみに吠えるわけではないのですが、どうも野良犬がうろうろしているようで、いなくなるまでは吠え続けます。

昼ならいざ知らず、時間によっては気を遣います。しかし吠えるなとも言えず、野良犬が原因では対処のしようもなく、布団の中でじっとしたまま聞いています。

野良犬からすれば、いくら吠えられたところで相手はつながれている犬ですから、どこ吹く風でしょう。ところが「かのん」の方は必死で、しかも自分が追い払ったと信じているようです。

私たちも似たようなものだろうなあ。周囲の迷惑も知らず我執の吠え声をあげ、それを自分の手柄のように思い込んで。滑稽なような痛々しいような、複雑な思いです。